初めての自己破産、5つのチェックリスト

金融階段
借金を整理する方法としてよく名前が聞かれる「自己破産」。

これだけ多額の借金を抱えてしまったら、もう自己破産するしかないかも・・・そんな不安を抱えている方は、初めての自己破産にチャレンジする前に、ぜひこのチェックリストに目を通してみてください。

自己破産しても生活上のデメリットはないの?

自己破産をすると、生活をする上でデメリットはどんなものがあるのでしょうか。まず、保持している財産を手放さなくてはいけなくなります。最低限生活していけるだけの財産は残すことができますが、それ以外が没収になります。残すことができるのは、99万円以下の現金(預金の場合は20万円)です。自身で家を持っている場合は、その家も失うでしょう。保険であったり、株式、有価証券や、自動車、そして貴金属に関しても手放す必要があります。処分されないのは、生活に必要な物になります。

例えば、家具や衣服、そして生活家電などが該当します。また受給しているお金などでは、生活保護や年金、小規模企業共済受給権や中小企業退職金共済受給権といったものは対象とならないので、保持することができます。

さらに、自己破産をすると就くことのできる職業も制限されます。主に、弁護士や司法書士、税理士などの資格を要するものです。

そして、住居の移転、つまり引っ越しや長期の旅行も限られます。もしするとすれば、裁判所に許可をもらうか、郵便物の管財人に転送手続き等をしなければいけません。

自己破産をした事実は『官報』や信用情報機関のデータに載ることになるので、7年ほどはクレジットカードが作れなくなりますし、新たに借金をすることもできなくなります。自己破産をしたということは、初めて申し込む業者にも知られることになるので、審査に通過できないからです。

もし連帯保証人になってくれていた人がいたなら、その方に請求がいくので、迷惑をかけることになるでしょう。気を付けなければいけません。

自己破産したら家族にどんな影響があるの?

自己破産によって、自分の家族にも影響が及ぶのではないかと心配になることがあるでしょう。自己破産をすることで、家族に影響はあるのでしょうか。

自己破産は、行った本人の問題です。よって、通常は配偶者であったり子どもなどの家族には影響がありません。

自己破産自体が家族に影響を及ぼすことはないのですが、自己破産をした本人の家族が、借金の連帯保証人になっていた場合には事情が変わってきます。家族を連帯保証人に立てていたならば、自己破産をした場合にその連帯保証人に請求がいき、取り立てをされることになります。そう言った点で、家族に影響が出ることが考えられます。

家族が連帯保証人になっていないのであれば、家族が持っている不動産であったり、車などは影響がありません。ただし、家族が連帯保証人になっていれば、持っている不動産などを手放すことになります。

また、通常では家族が作ったクレジットカードについても影響はありませんし、ローンを組む際にも問題ないでしょうが、中には家族の中に自己破産者がいる場合にローンを組むことを拒んだり、融資してくれない業者もいます。自己破産をすることで、子どもが進学や就職ができないのではないかと危惧されるケースがありますが、家族に自己破産者がいるかどうかということは、進学や就職において全く影響しないので、その点は気にする必要はありません。

子どもの学資保険に入っている場合もあるでしょう。しかし、その保険料を子どもは払える力がありませんので、親が自己破産したら、学資保険も処分対象になるでしょう。

ギャンブルによる多重債務でも自己破産は可能なの?

ついパチンコや競馬などのギャンブルにのめりこんでしまい、そのために借金を重ね多重債務に陥るケースがあります。では、多重債務の原因がギャンブルであっても自己破産はできるものなのでしょうか。

ギャンブルによって多重債務になってしまった場合は、自己破産の免責は認められないことが原則となっています。免責とは、借金の返済をしなければいけないという、責任を免れることができることを指します。

それでも、実情では例えギャンブルによって作った借金であっても少しの額であれば免責が許可されることが多いです。例えば東京地裁の例で言うと、自己破産においては『破産管財人』が裁判所で専任され、借入状況などが調査されます。その調査に極力協力することが、免責許可の条件となっています。

また、裁判所によっては免責が認められることがあります。要するに、何か事情があったのだろうと裁判官が判断した時や、これから先はきちんと返済できるだろうという将来への斟酌如何では、免責が許可される可能性があるのです。

ギャンブルに使ったお金が借金の1割程度だと認められるというケースもあります。自己破産の中には、『最良免責』というものがあり、裁判所は本来なら免責が認められないパターンであっても免責を認めることがあるということです。

上記のように、ギャンブルで多重債務になっても免責が下りないことがないわけではないのですが、それでもギャンブルはお金をかけられる範囲内でするようにしなければいけません。

もし破産したら、ローン支払い中の家や車はどうなるの?

借金に追われ、返済しきれなくなり自己破産をしようとした時に、車や家のローンを支払っている場合があります。では、もし自己破産をしたら車や家のローンが残っている場合はどのようになるのでしょうか。

まず、自己破産をする場合は車や家などは手放さなければいけなくなります。家に関しては、もし住宅ローンが残っているならば競売にかかり処分をすることになるのです。

または『任意売買』という方法で債権者への返済へと充てられるでしょう。ただ、その期間というのは長期間に渡ることもありますので、すぐに立ち退かなくてはいけないということはないでしょう。

さらに、競売で競り落とした人が立ち退きを迫っても、破産をした人が引っ越せるだけの費用を落札者が賄うことになることがあります。とはいえ、破産した人が落札者に法律で決められた範囲を超えるほどの額を要求したりすることはしてはいけません。強制的に退去となる可能性があります。

さて、車に関しては、車のローンを支払っていた場合は『「所有権留保」』が一般的には付いており、該当の車をローン会社が引き取ることになるでしょう。これに関して言うと、もしローンが完済しているのであれば車は債務者の財産となりますし、処分をして債権者へと配当されます。そして『管材事件』となります。

ただ、処分しようとしてもその車が20万円以下の価値であればそのまま所有することができます。要は、もし自己破産をすると家や車のローンが残っている場合も手放すことになるということです。

自己破産せずに借金整理する方法ってあるの?

『自己破産』と言う言葉を知っている人は多いのではないでしょうか。自己破産は『債務整理』の一種になりますが、『債務整理』の中でもどうしても追い込まれてしまった場合に利用する手段と言えますし、なるべくならしたくないと考える方もいます。では、自己破産をせずに『債務整理』をすることができるのでしょうか。

自己破産以外で借金を整理したいならば、『債務整理』の一種である『任意整理』などの方法を利用することができ、借金を減らすことができます。ただ、それには返済していけるだけの収入などがないといけないのです。

自己破産だけはしたくないという場合もあるでしょうけれど、無理をしてはいけません。また、減額になった借金を返済していけるだけの収入が見込める場合には良いのですが、そのために働く時間を返済のために増やすことで、身体や精神を壊しては元も子もありません。それでしたら、節約をして出費を抑える方法が良いでしょう。

自身の家計簿を付けて収支を明確にすることも大事です。その中で、生活にはあまり必要でないのではないかと思われる部分に関しては、取り除いていくことも一つの方法と言えます。

例えば、お酒やたばこがお好きな方もいらっしゃるでしょう。しかし、そういったものは『嗜好品』と言われるものですので、控えるということも有効です。

こうした自身での努力も必要ですが、『任意整理』などの方法で自己破産せずに借金を整理したいのであれば、債務整理を得意とする弁護士か司法書士に早めに相談するようにしましょう。


抱えた借金を解決するためには自己破産しかない、と考えがちですが、専門家に相談することで、自己破産以外の手段が見えてくることもあります。

一人で自己破産について悩む前に、まずは法律事務所に相談して、債務整理方法について専門家のアドバイスを受けてみてくださいね。


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